〜BLEACH!!〜
第八話

あ〜あやっちゃった
今日は期末テストの順位発表の日
!何位だった?」
後ろからたつきに声をかけられた
「ここ」

俺が指したのは上から四番目
中学生の頃のテストは覚えてないけどまじめにやったのは今回がはじめて
ちょっと昔のことだと思うんだけどな・・・老化かな?

「四位・・・や・・・やるねえ、でもこいつも結構すごいよ」
よく見るとその一つ上に織姫の名前があった
「織姫ってそんなに頭良かったの?」
「とてもそうは見えないでしょ、けどこの子中学生の頃から勉強できんのよ」

「鈴は2位か、文武両道とはこの事だね、もだけど」
「鈴ってインハイ出でるんでしょ」
「へえ〜そうなんだ」
「まあインハイならあたしらも出るけどね、
「ああそうだったそうだった」

「・・・えええええ!!!!!」
「あれ?言わなかったっけ?あたしとこの前の都大で準優勝と優勝だったんだよ」
結局部活は陸上と剣道と空手にした
「あと俺は今度剣道の都大があるよ、陸上は走り幅跳びでインハイ」
「陸上部と剣道部も今年はすごいけど空手だって負けてないんだよ!男子も団体でインハイいくし」

「俺らがインハイワン・ツーで三連覇するもんね」
「決勝じゃ負けないからね!」
「俺にかてるかな?たつき」
「もちろん!次は負けないからね!」

「臨むところ!!」
「・・・盛り上がってるとこ悪いんだけどさ・・・部活行かなくていいの?」
よく見ると時計は既に部活動開始時刻を過ぎている
「え!?うっそ!!行こうたつき!」
「うっうん」

「あ!ゴメン今日早く帰って来いって言われてるんだった」
「なんで?インハイの練習どうするの」
「う〜ん・・・まあそっちは鍛えてもらうから顧問に言ってくれない?」
「いいけど・・・今日はインハイ組は結構遅くまでやっていいらしいから終わったら来てね」
「分かった」

せっかく遅くまでやっていいのに浦原さんどういうつもりだろ
『今日はあたしらは時間ないんで早く帰ってきてください』
『何で?インハイの練習があるんだけど』
『わけを聞くと絶対帰ってきてくれないんで言いません』

だって、まったくもう!俺がどんだけ疲れてるか分かってんのかねあの人は
昨日は破道の簡単なヤツと縛道を教えてもらった
一昨日はずーっと浦原さんと一対一の勝負(半死神状態で)
さて今日は何をやるか
もっと大変なもんだったらお断りだあ!

しかも修行(?)をはじめてからどんどん覚えのないことが頭の中に入ってくるようになった
虚が3体いっぺんに出てきて俺に襲い掛かってくる
木刀も何もない状態で襲い掛かってきて・・・そこで今のところは終わっている
俺・・・どうしちゃったんだろ?

体調も悪いらしく心臓に衝撃がはしるときがある
しかも決まって虚退治の時、もしくは半死神状態のとき
あの日から・・・斬魄刀が出てきた日からずっと何もかもがおかしい
とぼとぼとぼとぼとぼとぼ(何!?
するとすぐに虚の気配
あ〜あ・・・また虚か
最近虚にも慣れちゃったせいかいつ出てきてもいちいち緊迫感が流れなくなってきた

でも今日は違うそんな気がした
いつにも増して多いこのいやな霊圧
推定でも軽く十匹は超すだろう

辺りにいないか霊圧を探ると一護の霊圧が引っかかった
「あいつこの辺りにいるのか・・・なんでだ?」
まあ気にせずとも共同戦線を張りにいこう

「一護!!何やってんの虚がいっぱいくるよ!!!」
「ああ分かってる・・・ただな・・・」
そういうと虚を倒している・・・石田だっけ?そいつに飛び掛った

「・・・何て顔をしているんだ?黒崎一護」
「・・・元に戻せ虚を追い返すんだよ!」
「見ていただろう?僕が今何をしたか賽は投げられたというやつさ時期に撒き餌につられた虚が集まってくる」

浦原さんが早く学校を出ろって言った意味がやっと分かった、こいつがやることをどうにかしろってことだったんだ
「・・・一護、こいつは俺が何とかする。だから・・・町の方へ行って」
「彼女の言うとおり、僕に掴みかかるより先に走ったほうが良いと思うよ君が一人でも多くの人を守りたいと願うなら」
「てめえ!」
「そして気をつけた方がいい、知っているだろうが虚は霊力の高い人間を襲う習性がある」
「・・・くそっ」

そういうと一護が走り出す
たぶん夏梨が狙われるって一番に思ったんだろう
「・・・コン」
「なんですかさん」
「あんたは行かないの?一護についていかなきゃ」
「俺はさんの方がいいです」
「早く行け」
久々に登場邪眼、コンはビビリまくっている
「しっ失礼しましたあああ!!」
ふうっ行った行った

「・・・さん、君も行かなくていいのかい?」
「なんで?」
「君が最近黒崎と関わり始めていてその頃から霊力がどんどん上がってきているのは知っている」
ありゃ、上がってたんだ
「別に、俺は死神じゃないからってわけでもないけど一護だけで大丈夫」

「・・・君は自分のこともあまり知らないようだね」
「何のこと?」
「これは見たことあるだろう」
そういうと変な紙みたいなのが出てくる
いつだかの霊絡が出てくる
「これがどうかした?」
「普通の霊絡は色が白い、そして死神の霊絡は紅い、しかし君のは違うどれにも当てあまらない」

俺から伸びている霊絡の色は・・・黄色?
「君の霊絡は死神の霊絡と普通の霊絡の途中の色だ」
「俺に何かあるって言うわけ?」
「それ以外に何があるか僕にはわからないがな」

「・・・あとでぜってえ泣かす!」
「黒崎にも言われたよ、君らはよく似ているそれ故抱えていることは一緒だろう君も行きたまえ」
「言われなくても行ってくるよ」
石田を後に残しとにかく虚の気配がするほうへ走る

ビルを壊そうとする虚、霊を襲おうとする虚、もう何十匹と倒した
浦原さんから借りた(かっぱらった)杖でもう半死神状態になっている
・・・今更なんだけど石田って何で虚を倒せるんだ?(アホ
なんつったっけ?滅却師とかなんとかほざいてたけど

まあ死神が嫌いな滅却師さんなんだ(分かってない
じゃあそろそろルキアでも探して滅却師のことでも聞き出そう
そう思ったとき
虚に囲まれてることに気がついた

つくづく自分に飽きれてきた
こんなにいっぱい虚がいたのに何で気づかなかったんだろ?
めんどくさいのでいっぺんにやっつけちゃおう、そう思った
なのに斬魄刀が消えている

「・・・なんで?何で斬魄刀が・・・」
・・・なんか
「阿修羅サンはあんまり斬魄刀出しちゃダメですよ」って言われた気がする
そのあとに「まだ慣れてないんでちゃんと霊力が高くなってからにしてくださいね」って言われたかも・・・
「ぜっ絶体絶命?」
「当たり前さ!観念するんだな!!」

逃げればいい、ここから遠ざかればいい
なのに体はそこから動こうとしない
まるで何かを待っているかのように

こういうときはどうすればいい?
前にもこんなことがあったんじゃないのか?
その時はどうやって切り抜けた?
頭の中を稲妻が駆け巡るかのように神経が走る
・・・死神に助けてもらったんだ

この前の変な記憶
あれは俺が沙雪に消された記憶
そのとたん一気に記憶があふれてきた

『このままでは死ぬのを待つばかり・・・貴様はまだ死なせたくはないな・・・』
沙雪の声だ
『・・・死神に・・・戻ってはみないか?』
『死神に戻るって・・・うち死神じゃないよ』
『そうか・・・まあいい、生き残るにはこれしかない。やる価値はある』
『それしかないんだったら・・・やるよ。渡して、その死神の力って奴を』

・・・俺は沙雪に死神の力をもらったんだ
虚に襲われて、沙雪も倒れて俺に沙雪が死神の力を渡して・・・沙雪は死んだ
その力を沙雪は俺がショックを受けないよう記憶と一緒に封印した
封印の解き方・・・それは・・・5体以上の虚に同時に襲われること(ありえないことだろうと思ったんだな)
そうすればその日の記憶と共に俺に与えた死神の力が目覚める

そう思った瞬間光が俺を包んだ
その光が途切れ再び姿が見えるようになると俺は死神の格好をしていた
手にはしっかりと斬魄刀を持っている

「俺は・・・死神だったんだな」
「こんなガキが死神だと!?楽勝だぜ!」
驚きの表情もすぐになおり虚がまた攻めてくる
でも・・・終わりだ
一振りしただけで全ての虚が飛び消えていった

「これが・・・俺の力・・・死神になった俺の力・・・」
横には俺の体が倒れている
半死神状態じゃなくなったから一護みたいに魂だけが抜けたんだろう

ともかく体に戻らなくちゃ
・・・どうやって戻るんだっけ?
「俺このまま!?ルキアこないとどうやって戻ればいいかわかんないじゃん!!」
『・・・まったく相変わらずだな、
突然耳に声が響く(今日はとことん忙しい日だなオイ)
「だれ?」
『まったく私の声も忘れたか』

「知らないもん、名前は?」
『・・・沙雪だ』
は!?沙雪って沙雪?
「死んだんじゃなかったの?」
『貴様の頭に私が最後の霊力でこれが目覚めてしまった時のための伝言を残しただけだ』
だけって十分すごいんですけど
「で、何で俺に伝言?記憶は戻った死神の力は復活した、それでいいじゃん」

『貴様はどこまで記憶を取り戻した?』
無視かい!この野郎!!
「どこまでって死神の力をもらって虚を倒してってとこまで」
『では全ては思い出していないわけだ、教えて欲しいか?』
「何であんたがうちに死神の力を渡さなきゃならなくなったかは聞きたいね」
『そうか・・・虚もいないようなので話そう』

ここからは文書体チェーンジ!!

なんでも俺は沙雪に会ったその日に3体の虚に襲われた
木刀も無しでなすすべなく突っ立ってた俺のところへ沙雪が駆けつけたそうだ
さすがに一死神では3体の虚を倒すことはよいではなく、ついには虚に吹っ飛ばされて剣を振るえなくなったらしい
そこで俺が死神の力をもらって一瞬で全ての虚を倒してしまった・・・らしい
そんでもって死神の力を全て与えてしまった沙雪は傷の手当がまにあわず死んだ
死ぬまぎはに俺にあったこの力が目覚めるヒントになる記憶は過去を含めて全て消した

「・・・ホントにうちに全てを渡したのか?奪ったものの方が多いじゃないか」
『そう取れるかもしれんが・・・ではとられた物を取り戻したいか?』
「当たり前だ!俺は俺で何とかする、他人に情けをかけられるほど馬鹿じゃねえんだよ!!」
昔の記憶に興味はなかっただから思い出そうともしなかったし記憶がないことを不思議にも思わなかった
・・・でも違うあれは思い出そうとしなかったんじゃない、思い出せなかったんだ

『私が見たのは貴様のただの記憶ではない、強制的に消された記憶だ』
「強制がなんだ俺の記憶を俺が見ちゃいけないわけないだろ」
『それはそうだが・・・』
「俺はもう死神の運命を背負わされた、だったら虚を倒すためにはショックなんか受けてる暇はないんだよ」
『・・・そうだな、では封印を解くが私には無理だ』

「はあ!?あれだけ言っておいて無理ってどういうことだよ」
『これを解くことができるのは封印をかけられた者だけだ、貴様に解く方法を教えるそれでどうするかは貴様次第だ』
「・・・分かった、教えて」
『では行くぞ・・・』


「これで・・・戻るんだな」
『今はやっている時間はないようだがな』
もう虚がいっぱい集まってきている
「そうだね」
『・・・行け、私はもうここにいることはできん』
「伝えることは?ルキアと仲いいんでしょ?」
『それもそうだな・・・先に行ってすまないとでも言っておいてくれ』

「じゃあね」
力は戻った、それならばやることは一つここに集まった虚を全て倒すこと
あんなものは見たことがないでも恐らく一護は立ち向かっている
同じ人種が一緒に戦わなくてどうする
今は記憶より虚を倒すことが最優先だもんね


あとがき
ああやってしまった(何
びみょ〜・・・めちゃくちゃやのぉ記憶記憶って
まあホントの力です(一護と一緒だけど)
では次回に続きます
2005.12.21 煉城瞳
/〜BLEACH!!〜/