〜BLEACH!!〜
第七話
ここはどこだ・・・?
一護の家じゃないことだけは分かる
体を少し動かすだけでそこらじゅうが痛い
「いっつ・・・ここは・・・」
「やあサン!やっとおきましたか」
目の前には浦原さんが立っていた
「ここ浦原商店か〜って何でうちここにいんの?」
「何言ってんですか!貴方この前の命日の日からずっと眠ってたんですよ」
「え!?」
「よっぽど霊力を使ったんでしょうね全然起きなくて大変でしたよ、出血もかなり酷いですしね」
そっか弟の墓にいた虚と戦ってそのままぶっ倒れたんだっけ
「何日ぐらい寝てた?」
「4日ですね、あ!ちなみに黒崎さんと朽木さんには言っておきましたから」
「いったん一護んち帰っていい?荷物取ってこなきゃ」
「いいですけどたぶん黒崎さん一家と朽木さんいませんよ?」
「なんで?虚が出たっていないのはルキアと一護だけでしょ?」
「これ見てくださいよ」
出されたのはなんかのチラシ・・・って一護たちと関係ないでしょ
「何これ?ドン・観音寺?ぶら霊?」
「あれ〜?サンぶら霊知らないんですか?」
「うちテレビ見ないし、見たところ除霊系番組だけど占とかこういう系はバカバカしくて見たことも信じたこともないね」
「サン人付き合い悪いって言われてません?」
「言われてません!!そもそもこれが何の関係があるの?」
「確か黒崎さん一家の半分はこれのファンでみんなで今日のロケに行くと思いますから」
じゃあファンじゃないのは夏梨と一護だな
「何で浦原さんそんな事知ってんの?」
「企業秘密です」
「ってことはロケんとこ行かないとみんないないんじゃん」
「そうですよ、じゃあロケ開始まで10分なんで行きましょうか」
「へ?浦原さんも行くの?」
「そうですけど?」
「ああいう番組信じない派じゃないの?」
「そうじゃなくて・・・まあ簡単に言うとこの子達があの番組のファンなんです」
後ろから出てきたのは・・・雨とジン太
「こ・・・こんにちは・・・」
「んだよ!やっと目覚ましやがったか」
「なんだよそれ!必死こいて虚を倒した人に対する言葉か!!」
「あんな虚にこんなてこずるなんてな!!俺より弱いんじゃねえの?」
む、むかつく!!
「コラコラジン太・・・まあそれはともかく行きましょっかロケ見に」
「あ、そうだ浦原さん!この前虚と戦ったときにね・・・」
「サン、その話これが終わったあとでもいいですかね?」
「へ?別にいいけど」
「じゃあしゅっぱーつっ!!」
「浦原さん悪いけどそのノリついていけないよ」
「だめっすよサンこんなの常識ですよ♪」
「え!?そうなの!!」
「ウソです」
「・・・・・・」
もう一人むかつく対象がいることを発見した
到着したのは・・・病院?
廃墟っぽいな・・・わざわざこんなところにこなくったって霊なんかそこらじゅうにいっぱいいるじゃん
それを浦原さんに言ったら
「そんなそこらへんの道だと雰囲気でないでしょ?」
だってさ
やっぱわかんないテレビ局の考え方って
「で、その霊媒師さんは?なんかやってるの??」
「そこにいるじゃないっすか」
テレビに出るぐらいだから結構若い人だと思ってたけど・・・ただのオッサンじゃん
ちょうど目の前には霊、今から除霊するのかな
「浦原さん、除霊って普通の人にもできるの?」
「普通はできませんよ・・・たぶんあの人は何か別のことをやってそれを除霊したと思っているのでしょう」
「まって・・・それじゃああの霊どうなるわけ?」
「あの人の行動はまだ分かりませんけど・・・あの霊がソウルソサエティに行けないことは確かですね」
「ふ〜ん」
まあ見てなきゃわかんないって事か
そしたらあのインチキ臭い霊媒師、変な杖を霊の鎖のとこの穴に突っ込みやがった
「なっ何やってんだあのオッサン!あれじゃあ虚になっちゃうじゃんか!!」
「があああああああああ!!」
霊が叫ぶ耳ざわりな音のせいか傷が痛み始めた
「浦原さん・・・うち限界・・・あの声なんとかならない?」
「もう少し待ってください、アタシらの出番が来たときに貴方も動けばいいです」
「アタシらの出番?浦原さんテレビに出るつもり?」
「違いますってば」
「放せばかもの!!一護早くそいつらを振り切ってこっちに来い!!」
急にルキアの声がした
近くによって見ると一護もいた、どうやらあの霊媒師を止めようとして撮影範囲中に入って取り押えられているようだ
「・・・何やってんの二人とも」
「おお!ちょうどいい、こいつらを追っ払ってくれ!!」
「はいはい・・・」
そういって二人の所へ行ったんだけどやっぱり警備員が取り押えに来た
「ってかさ・・・うち来た意味無くない?」
「何を言っておるか!そのくらいの人数とっとと追っ払え!!」
「ルキアなんかたったの二人じゃん!うちなんか男と間違えられて八人ぐらいくっついてんだからね!」
「何でもいいからどうにかしろー!!」
「ごあああああああ!!」
「うっへえ!!やばくない?さっきよりひどいよ!!」
そろそろ間に合わなくなりそう
そう思った時一護の方へ杖みたいなのが飛んでってぶつかった
そのまま一護は死神になった
「ゲタ帽子・・・どうしてここへ?」
「ありゃ浦原さん、出番ってこういうことだったんだね」
「そういうことです、さあ黒崎さんボーっとしてないで早く行かないと」
「そ・・・そうだ!!」
そういうと一護は走っていった
「・・・うちどうしよ?」
「じゃあいったんこれで」
すると浦原さんがうちに向かって一護の魂を抜いたときと同じように杖でうちの魂を抜いた
「な・・・・・・なんだその中途半端な格好は」
今のうちの服装、斬魄刀を持っている・普段着・因果の鎖なし
中・・・中途半端だあああ!!
「何これ浦原さん!斬魄刀はこの前でたけど因果の鎖が切れてる!!!うち死んだあああ!!」
「落ち着いてくださいよ、君は今不完全な死神状態です別に死んだわけではありません」
「でもさ!何でうちの体が消えてるわけ!!!?戻れないじゃん!」
「貴方の体自体が死神化したんです、そうなった理由はアタシにも分かりません」
「浦原!!!なぜが斬魄刀を持っているのだ!!人間が死神になるのだって聞いた事もない!」
「朽木サン訳は後で話します、サンはやく黒崎さんを追わないと」
「あ!そうだったあとでねールキア!!」
そのままうちは病院へ向かった
「・・・は一体・・・」
「・・・彼女の記憶が戻らない限りそれは永遠の謎でしょうね」
一護の霊圧をたどって屋上へ向かう
だけど階段を上がっていくにつれ中を通るのがめんどくさくなり壁を破壊して外側を駆け上がることにした
斬魄刀ってホントに切れ味がよかった
一回振っただけで壁が崩壊した
「一護おおおおおお!!」
「!何でお前がここにくるんだ!!」
「浦原さんとルキアに行けって言われた」
「・・・まあいい、来るぞ!!」
「あれ?さっきのインチキ霊媒師は?」
「ああ、あいつなら下においてきた」
「じゃあ心配しないで戦えるな」
「待たせたなボーイ!!・・・む?おお!仲間が増えているではないか!」
((来ちゃったーー!!))
霊媒師が来たとたん虚が標的をうちらから・・・観音寺だっけ?そいつに変えた
「に・・・逃げろ観音寺!!」
「早く!!」
「ふ・・・残念ながらもう立っているだけで精一杯なのだ・・・」
((じゃあ何で来たんだよてめえ!!))
「!!行くぞ!」」
「分かってる」
そのまま猛ダッシュしてうちは観音寺を、一護は虚をそれぞれぶっ飛ばした
「アホかてめえ!!もう動けないんだからムチャすんじゃねえ!!」
「しかし・・・」
「しかしもクソもあるか!!てめえが死んだら誰かしら悲しむ奴がいるんだろ!?だったら俺達に任せとけっつーの」
「・・・ユーはガールではないのか??」
こいつうちが女だって分かるのか(一生のうちで最初で最後だなこういう人が出てくるの)
「・・・ありゃ、つい癖で、俺なんて言ったの何ヶ月ぶりだろ」
「!こっち終わったぞ」
「何だよさっきっからうち来た意味ないじゃん」
「素晴らしいぞボーイ&ガール!信じていた!!」
「・・・あんまり喜んじゃダメだよ観音寺」
「なぜだ!?モンスターを倒したのだぞ?」
「これをよく見ろ」
さっき一護が倒した虚の仮面がはがれていく
出てきたのはさっきの霊だった
「これは・・・この霊はわたしが浄霊したはずでは・・・一体どういうことだ・・・?」
「あれはモンスターじゃねえ虚ってんだ」
「普通の霊には因果の鎖ってのがあって、それがちぎれて胸に孔が開くとこういう虚って言うのになちゃうんだ」
「そんな・・・私はずっと・・・あの孔を広げて・・・鎖をちぎってやれば成仏するものとばかり・・・」
「こういうの今まで初めてで知らなかったんでしょ?」
「知らなかったんだったら気にするなまでは言わねえけど後悔したってしょうがねえだろ?」
「しかし・・・私は不甲斐なくて・・・」
「さっきも言っただろ?しかしもクソもあるかって、ほら、お前ヒーローなんだろ?みんなが下で待ってるよ」
「答えてやれよ、それがヒーローの務めだろ?」
テレビ局の考えは全然わかんない
でもこの人が言ってることはそれなりにうちにも分かる
中身はバカだけど一応いい人なんだなっておもった
「みごとなたたかいだった今日からユーたちは・・・私の一番弟子と二番弟子だ」
この言葉を聞くまでは
あとがき
やった・・・二日で完成したあああ!!
ちなみにそのせいで構成がとても適当になっております
次回からヒロインは自分の事を「俺」と呼びます
元々は「うち」だったんですけどだんだんやりづらくなってきたんで
設定上は前の学校では「俺」と言っていたことになってます(初めからやればよかったのに・・・)
さらに次回ではヒロインの過去と本来の力が目覚めます
忘れ去られている沙雪さんもちょこっと出て来ますので
では、ここまで読んでいただきありがとうございました!!
2005.12.4 煉城瞳
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