〜BLEACH!!〜
第六話
「たっだいまあ〜遊子ーご飯できてる?」
「あ!やっと帰ってきた!もう食べちゃってるよ」
「え!?うっそ!」
あわててリビングの椅子に腰掛ける
「今日遅かったね、部活?」
「いや・・・部活にはまだ入ってないんだ」
「じゃあ何で?」
「いやね・・・3年の部長共に追っかけられてそれをやっとまいて帰ってきた」
改造魂魄逃亡事件の時ニュースでうちが報道され今では運動系部活に勧誘される毎日を送っている
「大変なんだね高校生って」
いやこれはうちとかごく少数の人間にしか起こらない現象だと思うぞ?
「では明日の当番を決める会議を開きたいと思います!ていうか議長は父さんなんで決定権も父さんにあります!」
常にハイテンションな一心さん(この性格が最近ウザクなってきた)
「あれ?一心さん明日って何かあったんですか?」
みんながあれ?っていうかおになる
「そうか・・・ちゃんは知らなかったな」
改まって一心さんが言う
「明日は・・・真咲の命日なんだ」
「・・・明日どうすんだ?俺らについてくのか?」
一護がうちに聞いてくる
「いや・・・うち明日用あるから」
「そうか・・・」
行かない理由は二つ
一つはうち真咲さんと直接面識がないから行っても仕方ない
二目は・・・明日が・・・弟の命日だから
ここで弟の説明を少し
名前は有羅、うちが4歳の時1歳で死んだ
死に方も事故でもなきゃ殺人事件に巻き込まれたわけでもない
死んでから11年たった今も死因は不明、いわゆる変死だった
「明日みんな何時くらいに出かける?」
「あ?俺たちは8時には出るつもりだぞ」
「じゃあそれより前にうち出なきゃいけないから、遊子うちの朝ごはんいらんね」
「うん分かった」
「じゃ、うちはいない方がよさそうだから部屋戻ってる」
そういってリビングを出た
「・・・そろそろ出てきてよ誰もいないからさ」
「あちゃ〜バレてましたか」
窓の向こうから浦原さんが出てきた(何でわざわざ窓の向こうに隠れてんだろ?)
「バレてましたかじゃないよ!昨日のことホントだろうね」
「もちろんっスよ♪ただし!条件みたいなものはありますけどね」
「わかってる」
昨日のことだった
「サン、明後日アタシらと練習しませんかね?」
突然浦原さんがうちの(一護の)部屋にやってきた
「無理」
「そんなすぐに言わないでくださいよ」
「無理なもんは無理、明後日弟の命日で墓参り行かなきゃならんのよ」
「墓参りですか・・・弟さんに会いたいですか?」
「そりゃ会いたいけどさ前ルキアが「ソウルソサエティに行ったものは現代に帰って来れない」って言ってたよ」
「それはそうですよ、現代に生き返らなければ会えることはまずない」
「じゃあなんで?」
「あなたの弟さんについて教えてあげます、死因が不明なんでしょ?」
「何で知ってんの!?」
知ってるはずない、あの事件は殺人事件で片付けられてニュースでも報道されてないんだから
「いろいろ訳はありますけどまあとりあえずどうします?練習」
「・・・弟について教えてくれるんだね?」
「もちろん、ただし練習に来てくれればの話ですがね」
「分かった、いつ行けばいい?」
「明日の・・・夜には迎えに行きます」
「明後日じゃなかったの?」
「まあ気にしないでください」
「じゃあ出かけますかね」
「持ち物は?お菓子300円分とかないの?」
「いや遠足じゃないんですけど・・・まあ木刀だけ持ってきてください」
「へいへーい」
かれこれ10分ぐらい歩いて浦原商店へ到着
「こんな狭い所で木刀振り回せないよ」
「分かってますだからここに入るんです」
浦原さんが指したのは畳
「畳・・・あの下に洞穴でもあるの?」
「近いですね」
近いんだ!
「でもはいる前にあなたの弟さんについて話しておきましょう」
「そっちが本題だからね」
「こっちは逆なんですが」
「まあ話して」
「サンの弟さん・・・有羅君でしたかね彼は虚に殺されました」
「・・・ウソ・・・って何で浦原さん知ってるの??」
「あたしもそこにいたんですサン貴方もです」
「・・・うち家にいたんだよ?それで有羅が死んだって知って大騒ぎになって」
「それはあたしが貴方達の記憶を入れ替えたからですちなみに虚に魂は喰われてはいません」
「じゃあ普通に成仏したんだ」
「ええ、でも貴方は喰われそうになりましたけどね」
まだ状況が飲み込めない・・・こんなこと初めてだ
でも・・・聞かなきゃいけない・・・そんな気がする
「でも浦原さん何でうちじゃなくて有羅が死んだの?あいつは霊も見えないんだよ」
「・・・そこまでは分かりません、あたしが来たときにはもう魂は抜けてましたからね」
「じゃあうちは何で助かったの?」
「貴方に飛び掛った虚をあたしが倒したからです。弟さんが先にまきぞえを食らったんでしょう」
「じゃあうちのせいなの・・・うちを狙ってきた虚にあいつが殺されたの?」
「そういうことになりますねしかしここで二つ問題が出てきます」
「何?うちがなんで霊が見えたか?」
「いえ・・・貴方がアタシが来たのにもかかわらず襲われた理由です」
「何で?別に幽霊も普通に見えてたよ」
「いえ少なくともあの頃は貴方に死神と虚は見えていなかったはずです。なのに両方見えるアタシの方を襲わなかった」
「それはうちの方が食べやすかったからじゃないの?」
「虚はより霊力の高い人間の魂を好むのは知ってるでしょう、それがどんなに強くても虚は襲い掛かっていきます」
ようするに・・・
「虚はうちを襲うはずがなかったってことだね」
「そしてもう一つは・・・サンの力についてです」
「何でうちの力?ただ幽霊が見えて虚が倒せるだけじゃん」
それは普通じゃないんだけどね
「サン貴方が虚に襲われてから何か変わったことありませんでしたか?」
変わったこと・・・??
「そういえば次の日から突然幽霊に触れる話せるの二つができるようになったよ」
「それが問題なんです、普通虚に襲われてもすぐにいろいろなことができるようにはならないはずなんです」
「ってことは幽霊が見えない人が襲われてもしばらくたたないと幽霊が見えない・・・ってこと?」
「そうです。つまりサン貴方にはもともと何らかのとても強力な力が備わっていたということになります」
強力な力・・・思いあたる事がないな
「で、どうすればいいわけ?今日うちがここに来たのはそれが関係あるんでしょ?」
「貴方に秘められた力の恐らく今は制御できない所があるはずです今何らかのはずみにその力が目覚めてしまうと・・・サン貴方の命にかかわる事になるでしょう」
「ようするに今のうちはレベルが低くて自分の力さえ制御できないぐらい弱いってわけ」
「そうです、そして近直貴方の力が必要になる時がくるはずその時のため今からレベルを上げておこうというわけです」
「で、なにやればいいの?」
「貴方には死神の素質があります、これから私ができることを全て教えます今はそれができれば十分でしょう」
「うち死神になれる?」
「それは無理です」
「・・・それと言っておかないといけない事が」
「なに?もう手遅れとか?」
「アタシができること全てを教えるとなるとかなり時間がかかるんですね」
「どのくらい?」
「さあ?明日明後日じゃあ終わりませんね」
さあ?ってオイ!
「というわけでしばらくうちに合宿気分で住んでください」
「・・・マジっすか?」
「マジです」
「・・・一護達に何にも言ってないんだけど?」
「後で考えましょうそれと・・・弟さんの墓参り行けなくなっちゃいますよ?」
「じゃあ行って来ようかな・・・でも結構遠いんだよね」
「今日はあと30分ぐらいで終わりですのんびり行けば明日になるでしょう」
「いいの?練習するの先延ばしになるけど・・・」
「いいんです・・・これは練習をすることに価するぐらい大事なことなんですから」
「なんか言った?」
「いいえこっちの話です」
「まあいいやじゃあ行ってきまーす!!」
「今日ここに呼んだのはこれが目的だったんですから・・・本人が知ったら本来の意味が無くなってしまいますからね」
後ろでは浦原が一言つぶやいたがこのつぶやきはには聞こえていなかった
「・・・店長・・・今日出る虚は・・・」
「分かってるでもこれは彼女に必要なことだから・・・アタシらは手を出しちゃいけないんだよ」
「しかし・・・」
「大丈夫!彼女にはそれだけの力があるんだから♪」
・・・勢いよくでてきたのはいいんだけど20分ぐらい歩いたら早速道に迷った
「・・・来なきゃよかったかな・・・でも今行かないと明日は忙しいし・・・」
ブツブツ独り言をつぶやいていたその時
キン
虚の気配がした
「虚だ!どうしよう!!ルキアも一護もいないよ!!!」
でも躊躇してると誰かが襲われる!・・・ヤバイこの近くには墓がある
「えっと・・・こっちだ!!」
そのまま気配のする方に本来の目的も忘れて走る
でもまた木刀がない
「ええい!もうやけだ!!素手でやってやる!!!!」
虚の気配をたどって到着した所は墓場だった
道順から墓場の位置までわかる
ここは弟の墓だ
でも道が分かっても深夜の墓場は怖い
いつも幽霊と話してる人が言うセリフじゃないけどね
ちょうどいいから虚退治の前に墓参りしちゃおう(オイ
「うち今お前の事殺したヤツの仲間と戦ってるんだよ・・・こんな姉貴だけど一応頑張ってるからな」
毎年「元気でな」で済ませてるから今年はまあいい事言ったかな?
花も添えていよいよ虚退治と行きますか!そう思ったとたん
後ろに虚がいることに気がついた
「・・・墓場に何か用かな?クソ虚」
最近言葉が挑発的になってきたな・・・虚の方はおや?って顔してる
「ほう・・・我の事が見えるヤツがこんな夜に偶然現れるとはな」
「偶然ってこっちはこんな日に現れてイライラしてんのさっさとどっか行ってくれない?」
「我がこの姿が見れる者をみすみす捨てていくと思うか?」
思わないねそりゃ
「目的は?うちを狙ってきたわけじゃないよね」
「ただ墓場にいる霊を喰いに来ただけの話さ。まあ来たおかげでこんなにいい獲物にありつけたんだがね」
「獲物ねえ・・・まあ虚に負けるほど落ちぶれちゃいないようちは」
「強気じゃのう・・・我は死神を5人ほど喰った事があるお前はそれより強そうには見えんぞ」
「見た目で判断しちゃいけないよ?」
「そうか、もしそれが本当であればさぞ魂は美味かろうな」
そういうと虚は触手のようなものをうちに放ってきた
一発目は避けた二発目は叩き落した三発目はもろにくらった
そのまま吹っ飛ぶ
「痛ってえな!!」
「お前が強いことはわかったがもう終わりだお前は我と戦うにはまだ若い」
「どういうこと?」
「普通長年我ら虚と戦うものならば相手に弱点を悟られぬようにあらゆる攻撃にも手を緩めない」
「弱点・・・?何でそんなもん悟られないように攻撃に気をつけるの?」
「あらゆるものには苦手なものすなわち弱点が存在するその弱点は大体昔の出来事が原因だったりもする」
弱点を知るヒントは昔にある・・・ってことはまさか!?
「あんたの能力ってその触手に触れたものの過去を見ることができるって感じかな?」
「そう!そしてお前の過去を見て我はお前の弱点を見抜いた!!我の勝ちだ」
過去か・・・思い出はきれいさっぱり忘れてるから弱点なんて覚えてないよ(今を生きるだけで精一杯!)
「弱点はいいからとっととかかってきな」
「大口たたけるのも今のうちだ!」
また触手を伸ばしてくる
「同じ手は2度通用しないよ!」
全ての神経を手に集中
そのまま飛んでくる全ての触手を叩き切る!
全てを叩ききれたはずなのにそのうち一本だけがうちを直撃した
「これがお前の弱点だ!」
思い出した前に先生に言われた
『お前は左から来る攻撃を全て避けられない・・・それが命取りにならなければいいが』って
こういうことだったんだ
「ありがとよ・・・」
「何だ?血迷ったか?」
「血迷ってなんかいないよあんたのおかげでうちの弱点が分かったんだ」
「分かった所で対処することもできまい」
「できないよ・・・できないからこうするんだ!」
そういってうちは虚に飛び掛った
「やああああ!!」
空中で蹴りとパンチの連打そのまま気づかれないように足にナイフをセットする(なぜ持っていたかは聞かないで欲しい)
そのままナイフ付の足で虚を蹴り飛ばす!
「ガアッ!!」
ナイフが突き刺さり蹴りも決まった
「弱点が分かった所でこんな接近戦になったら触手だって伸ばせないもんね」
完璧に克服されているそう思ってもいい筈なのに・・・虚は笑っている
「何かおかしい?もううちに弱点は通用しないよ」
「さっきの攻撃でお前の過去をまた見ることができた・・・あの時の子供だとは夢にも思わなかったがな」
あの時の子供?うちこんな虚に襲われとらんよ
「いつの話?人違いじゃないの」
「お前は覚えていないだろうな結果的に襲われたのはお前の弟なのだから!」
何で!?うちらを襲ったやつは浦原さんが倒したって言ってたのに・・・
「どうして・・・どうしてお前がそんな事知ってんの!うちの記憶を見たから?」
「それもあるがあの時お前達を襲った虚を我らで裏から操っていたのだ」
「どうしてそんな必要が?」
「お前の存在が我々に大きなダメージを与えかねないからだ!!まだ幼い頃ならば潰すのは容易かろう?」
「じゃあ何で他の虚に襲わせた!!」
「我らが表に出て行くこともなかろう、もし死神でも来たらやられかねないからな。いつ死んでもいい奴を行かせるのだ」
「じゃあ何であいつを殺したんだ!目的はうちだったんだろ!?」
「我らの目的を邪魔するものは排除するのみお前の弟はお前をかばって前に出てきたので殺しただけの事」
その言葉を聞いたとたん一気に怒りがこみ上げてくるのを感じた
「・・・じゃあ何だ・・・お前らのどうでもいい目的のために弟は死んだのか!!」
こいつは弟を殺した奴だ!!そう思う以外の全ての感情が消えていくのを感じた
「我が憎いか?それならばかかってくるがよい今のお前では我に近づくことさえできないだろうがな」
「そんなの事やってみなきゃわかんねえだろ!!」
なんで!なんであたんないんだ!!
さっきっから何回も攻撃を仕掛けてるのに触手に邪魔されて一回もあたんない
それほど強そうな相手じゃないはずだ!なのになんであたらないんだ!!
「こんな簡単な事で動揺するなんてな、だから我と戦うには早いといったのだ」
「うるさい!お前がいたから・・・お前達がいたからあいつは死んだんだ!」
「怒りは本来の力と鈍らせかねない、過去で最も忌わしい記憶に触れられる時こそ怒りがこみ上げてくるものだ」
「それが何だ!・・・怒りで力が鈍ったって・・・うちはお前を倒す!弟の敵だ!」
どうすれば・・・どうすればこいつを倒せる!?
・・・今まで自分で何もなしで虚を倒したことなんかない、いつも木刀の力に頼ってた
結局一人じゃ何もできない・・・勝手に怒って戦うことしかできないんだ・・・
なら・・・その怒りを・・・・静める・・・!
武器なしの状態で強力な敵を倒す方法それはどんなことがあっても自分を見失わないこと
そして・・・自分にある力を全て相手にぶつけること
「どうした!?諦めたか!!」
「諦めた?そんな言葉うちの辞書の中には存在しないね」
「それならば教えてやろう!お前と我の力の差をな!」
また触手が飛んでくる
でも今度は全ての攻撃が見えるそれに霊力も上がっていくような感じがする
「どうしたの?遅くなったんじゃない?」
一瞬で虚の後ろにまわりそのまま攻撃を加える!
「迷いはなくなったというわけか・・・ならばこちらもお遊びはおしまいだ!!」
「こっちもおしまいさ、もうお前はうちの攻撃をかわすことはできない」
体が勝手に動く、なぜか霊力の集め方も分かる
うちの手を取り囲むかのように光が集まってくる
その瞬間手の中には斬魄刀が握られていた(斬魄刀だって分かったのは直感)
「・・・貴様!死神だったのか!?」
虚も驚いているけどうちの方がビックリするぐらいだ
何で死神でもないうちが斬魄刀をだせたんだ・・・?
「死神じゃないけど死神の知り合いはいるよ」
「斬魄刀を出せる人間など初めてだ!これは喰いがいがありそうだ」
「やる気満々だねえ・・・じゃあいくよっ!!」
・・・やっぱ死神を結構喰っただけのことはあるね
今までのヤツとは比べ物にならないほど霊力が高い
でも今は調子がいいなんとかいけそうだな
グサ!
虚の体に斬魄刀が刺さる
「グァアア!!」
「そろそろ力尽きてくるんじゃない?さっきから遅くなる一方だよ」
「確かに限界が近くなってきているが・・・それは貴様も同じこと!」
同じ?何いってるのかなこの・・・虚
「うちには限界って言葉もないんだよ!次で終わりにしてやる!」
そういって虚に飛び掛ろうとした・・・でもできなかった
体が動かない
「な・・・体が・・・動かない」
「見たところその斬魄刀を出せたのは今回が初めてだろう!普段異常の霊力に体が耐えられないのも当然のこと」
「でもお前だってほとんど動けないじゃないか!」
「体は動かなくとも触手はまだ動かせるそれにひきかえ貴様は刀さえ振るうこともできまい!」
「確かにそうさ・・・でもな体が動かなかろうが・・・いくら傷つこうが・・・気合いでなんぼでもなるんじゃああああ!!」
そういうと最後の力を振り絞り虚に切りかかった
刀は虚のちょうど首にヒット
でもうちの体も触手が貫いた
「グッ・・・くそ・・・」
気合があってももう動けない・・・結局敵は討てないか
「ふ・・・我をここまで追いつめたのはお前が始めてだ・・・だが我にはここから復活する術がある!貴様だけが息絶えるのだ!」
そういうと虚は空へ舞い上がった(そんな体力残ってるんだったら戦えよ→裏の声)
「なっ・・・てめえ逃げる気・・・がはっ!」
傷口から血が噴出す
目の前もクラクラし始めた
「もし生き残ったならば必ず我ら虚に襲われるであろう、この実力であれば潰す事はできる今日はここまでだ」
「な・・・だったら降りて来い!この野郎!ぶっ潰してやる!!」
「そうかならば今ここで息の根を止めてやる!!」
また虚がうちに向かってくる
残念ながらうちはもう一歩も動けない
「あいつと同じ日に同じヤツにやられるんだな・・・縁起悪いな」
でも虚の動きが止ったそしてその後に
『いつまでやっている気だもう規定の時刻を過ぎているのだぞ、早く帰って来い』
別の虚の声がした・・・だがまわりに虚の気配すらない
「だが目の前にはあの者がいるのだぞ」
『かまわん!早く帰ってくるのだ!!』
「分かった今行く」
そういうとまた虚は舞い上がった
「止めを刺したいが今日は生きながらえらせてやるだが次は・・・命は無いと思え!!」
そういうと虚は空の暗闇の中に消えていった
生き延びたけどこっちも限界が来た
血の出血は止るどころか酷くなっている
ヤバイな・・・このまま気失ったら1時間もしないで死ぬな
そのまま気が遠くなりついに気を失った
「あらら〜派手にやられちゃいましたねえ」
のところへ立ったのは浦原
「正直斬魄刀が出て来るなんてビックリしましたけど・・・これでも本来の力の一部なんでしょうね」
「店長!早く処置を」
「分かってるまあまだ死ななそうだから商店にでも運ぼうか」
「了解しました」
「貴方の無くなった過去はあの虚でさえ見ることができなかった・・・」
それは確かに事実だった、あの虚はが失っている記憶を見ることはできていない
「貴方に秘められた力は未知数、こりゃ鍛えがいがありそうですね♪いずれ来る、戦いのために貴方は死んじゃいけない」
あとがき
斬魄刀って普通の(普通じゃないけど)人間が出しちゃっていいもんなのかな・・・?
まあ一護とルキアと関わってるんでいいことにしておいてください
2005.12.4 煉城瞳
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