〜BLEACH!!〜
第五話
なにここ・・・
「ルキア・・・ここって・・・?」
「看板を見ればわかるだろう」
「浦原商店でしょ」
「分かってるではないか」
いやだからそうでなくて・・・言っても無駄っぽい
なぜうちとルキアがこんな店にいるかというと・・・
「!起きろ」
「はひ?何ルキアまだ6時いぃぃ・・・」
「さっさと起きろ、出かけるぞ」
「何でうちまで?」
「なんとなくだ」
絶対一人でいるのが嫌だからだ!!そうでなきゃうちなんか連れてくはずがない!
「だから!何でうちが付いてこなきゃならんのよ!?」
「まあ気にするな」
っていう感じだったかな?
せっかくシバタ騒動もおさまってゆっくりできると思ってたのにたたき起こされてとてつもなく機嫌が悪い
「だらっしゃあ!!殺人ホームラン!!」
「ジン太くん・・・テッサイサンに怒られちゃうよ・・・」
うるさいと思ったら生意気そうなガキと女の子が立っていた
その上女の子の方がいじめられてる
「コラコラ、男の子が女の子いじめちゃダメでしょうが」
「なんだよあんた!!」
なんだよって・・・なんだろ?客?てかこの子誰?
「相変わらずだなチビすけ、店長はいるか?」
「・・・まいど」
「・・・まいどってこの子達お店の子?」
「まあそういうことになるな」
ガラ
男の子の方がドアを開ける
お菓子が並んでるだけなんだけど・・・ルキアはここに何の用が?(お菓子を買いに来た訳じゃあるまいし)
「むっこらジン太まだ開店時間には早い・・・」
中にはエプロンをつけたデカいオヤジがいた(あだ名は付けにくいであろうその姿にビックリ)
「仕方ねーだろ!どうしてもあけろってウルセーんだから!」
「朽木殿でしたか少々お待ちを今店長を起こしてまいります故」
態度がガラッと変わった!!
「ザーンネンでした今日はもう起きてるよン」
また誰かでてきたよ(何人いるんだここは)
「おふァよテッサイ・ジン太・雨そんでイラッシャイマセ朽木さ・・・おや?」
この人・・・浦原さんかな?うちに驚いてる様子だけど
「朽木さん、そっちの方は?」
「ああこやつか、こやつはといってな死神も虚も見える」
そんな単刀直入に言わんといてよルキア
「そうっすか・・・まあいいでしょう、ちょうどあちらさんから仕入れてきたんすよ。で今日は何をお求めで?」
あちらさんって・・・どちらさん?
「・・・記換神機のスペア燃料一本と・・・ランクは?」
「一番安いやつだ」
あちらさんってソウルソサエティの事か
「それから内魄固定剤を60本っと」
「・・・ルキア」
「何だ」
「うち関係なさそうだから帰っていい?」
「ああ別にかまわないが」
なら連れてくんじゃねえ!!
「お邪魔しました!!先に帰ってるからね!!!!!」
「サンちょっといいっすか?」
「なんですかね?」
「いえ・・・ちょっと用があったんっすけど・・・まあ今度でいいでしょう」
「じゃあ失礼しました!また今度お伺いします!!!」
今度でいいんだったら止めるんじゃねえええ!!
キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に廊下を走る音が響いた
やばっ!2限目終わっちゃった!!次は・・・現国!
「とーちゃく!!」
「到着じゃねえよ、もろ遅刻じゃねえか」
着いてそうそう一護がいやみったらしく声をかけてくる(学校でなければ跳び膝蹴りが決まるであろう)
「うっせえ!!一護と違って忙しいんだよ」
「それは俺があまりにも暇で何もやることがないように聞こえるんだが」
「気のせい気のせい」
「、ルキアはどうした?」
「置いて帰ってきた」
「どこに置いてきたんだよ」
「駄菓子屋さん?」
「聞くな!俺が聞いてんだから」
「着席しろ〜越智先生の現国だぞ〜」
「先生来たからあとで言うから、たぶんルキアも帰ってくるし」
「・・・ああ」
眠い・・・眠い・・・何でもいいから起きるきっかけがぁあああ・・・
そう思って手を動かすと何かにぶつかった
「アホかてめえは!!とっととおきやがれ!!」
「あれ?何で一護がここにいんの?現国は??」
「終わったからここにいんだろうが」
「あ!ルキアやっと帰ってきた、なにやってたんだよ」
「ええちょっといろいろありまして、それはそうと二人ともちょっとお話が・・・」
クラスじゃそのキャラか・・・
「なんだよ!用があるならここでゴフゥ!!」
「いっ一護!?」
「大変黒崎君!保健室に行かなきゃ」
な・・・殴った・・・ルキアはお嬢キャラだと無敵だな
「さん!手伝ってくださいよ」
「へ?ああゴメン、うちこのあと先生に呼び出しくらってるんだ」
このムードではついていく気はおきないよ
「あらそうですか、ならいいですわ」
「あとでね〜」
「ええ」
その後4限目はルキアと一護が帰ってこなかった(ズルイぞチクショウめ!!)
恐らく虚が出たんだろうけどうちは眠気と戦うだけで精一杯
今はやる気がない
キーンコーンカーンコーン
「ヤッホーい!お弁当だぁ!!」
「コラコラ、弁当の時間になったくらいではしゃがないの」
あっちこっちでいろんな話が聞こえる中織姫とたつきの声がとてもよく聞こえた
そろそろ一護たち探さなきゃ
そう思ったとたん
「ここ一年三組であってるよな」
突然一護が窓から飛び込んできた
「い・・・一護!?虚退治に行ったんじゃなかったの?」
「それはそうと・・・ビックリしたか?」
はあ?何言っちゃってるかなこいつ・・・って一護じゃないじゃん!
みんながざわめいてる間に一護っぽいヤツが織姫のとこへ飛ぶ
「初めまして美しいお嬢さん僕に名前を教えてくださいな」
そういうといちごが織姫の手にキスを・・・ってやめんかい!!
「オイ!クラスの連中に手出してみろ、ただじゃすまねえぞ」
「・・・こっちの子もかわいいけどお前も結構かわいいな」
そういうと一護が顔を近づけてきた
この後何が起こるかは大体想像出来ていた
だがこんな状況になれないうちは一護の顔にいつの間にか肘鉄を一発打ち込んでいた
「いってえな!何しやがんだ!!」
「うるせえ!たつき手伝って」
「あたしもそう思ってた所だよ・・・覚悟しな一護!」
クラスの連中には今のうちとたつきの会話は悪魔のささやきに聞こえたであろう
「てやあああ!!」
まず手始めに机を投げる
「死ねえッ!!」
「うお!アブねえ!!なんだよ顔近づけたぐらいで取り乱すなよ!小学生かてめえらは」
「うっさい!とっとと出てけ!!」
こいつなかなかすばしっこくて机が当たんないんだよね
「そこまでだ!!」
「やっべえ!!」
一護っぽいやつがあわてて窓の方へ逃げる
「ルキアこいつ誰!?一護の体に入ってるよ!!」
「話は後だ・・・行ったぞ一護」
「おう!さあ逃げ道はねえぞ」
死神モードの一護が窓から飛び込んできた
でも驚くべきことに一護の体が窓から飛び降りた
「なっまてコラ!誰の体だと思ってんだぁ!!」
「待てこの野郎!!逃がすかよ!!!」
うちも窓から飛び降りる
「お前も何やってんだ!!」
「先行ってるよお!!」
下では一護の体が着地している
「にがしゃしねえぞ!」
そのまま授業のことも忘れて追跡を開始!
「・・・たっくどこに消えやがったんだあいつ」
10分後一護っぽいやつを街中で見失ってしまった
「!やつはどこへ行った!?」
ルキアと一護がかなり後にやってきた
「見失っちゃったよ」
「ああ!ちくしょう!どこ行った俺!!」
「モラトリアムだな」
「そんなわかりづらいツッコミしてる場合か!!ちゃんと俺っていうかあいつを捕まえねーと」
「ややこしいな」
「お前もあの騒ぎ聞いただろ?あいつ俺の体使って井上とこいつにききき・・・」
「ああ、井上とうちにキスしようとしたから止めといたよ」
「だああ!いうなボケ!恥ずかしいだろうが!!」
「ふ・・・接吻などただの挨拶に過ぎぬ・・・とこの前読んだ書物に書いてあったぞ」
「何読んでんだてめえ!もしかしてこれも・・・」
「うちがあげたやつだよ」
「・・・そういえばお前さっき改造魂魄って言ったよな・・・それって何だ?」
あ!話変えたよこいつ
「嘗てソウルソサエティでスピアヘッドという計画が持ち上がったことがあった」
内容は死んで魂の抜けた人間に戦闘特化された魂を注入して虚と戦わせるというロクでもない計画だ」
「なっ何それ・・・」
「その時開発された注入すると体の一部を強化できるように設計された戦闘用擬似魂魄、それが改造魂魄だ」
「・・・あのさルキア、その絵なんとかならない?」
「うっうるさい!こういうのしか描けないのだから仕方なかろう!・・・で、見たところあいつは下部強化型のようだ」
「じゃあその計画的に作られたヤツが流出したってことか?」
「問題はそこだ」
「何で?別に一個か二個間違って流出しちゃったってだけでしょ?」
「いや・・・この案はあまりの非道さから完全成立前に廃案になっているのだ」
絵がなくなったからかは知らないけど急に雰囲気が重くなった
「でもその改造魂魄は破棄命令が出ない限り存在しててもおかしくはないんじゃないの?」
「廃案と同時に改造魂魄も破棄命令が出ているのだどこに紛れていたのかまだ現存する物があったとは・・・」
「ってことは何か?あいつはお前らソウルソサエティの都合で作られて勝手に破棄されるのか?」
「そういうことになるな」
「それって酷いじゃん!ルキアは納得してるわけ?そんなめちゃくちゃな考え方」
「納得するも何もこれがソウルソサエティの掟なのだそして忘れるなこの掟は人間を守るために定められているのだ」
掟?掟がなんだよ!勝手に決められてあいつは死ななきゃならないの?
でもあいつを捕まえなきゃ一護は元の体に戻れないし・・・
「とりあえずあいつを見つけなきゃ!」
「それができてりゃ苦労しねえよ!!」
「探偵の基本!聞き込み!ってワケだからそこら辺の人に聞いてくる!!」
「ってお前いつ探偵になったんだよ?!」
「いつだろ・・・今日?」
「ああもういい!!行くぞ!」
「あ!!待ってよ!まだ基本が3つあって一つh「いいから来い!」
ありゃりゃ却下されちゃった、でもホントどこ行ったんだろあいつ
「そうですか・・・ありがとうございます」
さっきっから10人ぐらいに聞きまわってるけど誰も手掛かりになりそうな事は知らなかった
「意外と誰も見てないんだね、結構目立つことしそうなのに」
「そうだな・・・探す手立てがなくなってしまったな」
「じゃあ俺の体はどうなんだよ!一生このままか!?」
「焦んなくてもそのうちひょこひょこ出て来るかもよ?」
「んなの待ってられっか!!また何仕出かすかわかんねえんだぞ!!?」
ピピピピピピ
突然携帯がなった
「まさかこんな時に・・・虚?」
「ああ残念だがそのようだ、5分後に虚近いぞ」
「また走るの!?ってどこに出るの」
「場所まではまだ不明だ、とにかく走るぞ」
「ふえええええん」
情けない声を出して3人(周りから見れば2人)は走った
「一護!ルキア!あれ!!」
うちが虚を確認できたのは600メートル以上はなれた所
「あ!?どこだよ!まだなんも見えねえじゃねえか!!」
「あそこの学校の屋上だよ!!」
「ここから小学校まで何メートルあると思ってんだ!見えるはずねえだろ!!!」
「だ・か・ら!その小学校の屋上にいる!改造魂魄も一緒!」
「それを先に言え!あのバカ・・・」
そういうといちごはうちらより先に走って行った
よほど自分の体を傷つけられると察知したのだろう(実際かなりダメージが溜まっているはずだ)
「うちらどうしよっか」
「あとから普通に追えばよかろう」
「そだね」
到着した時にはもう一護が虚を倒していた
「あれ?もう終わっちゃったの?」
「あったりめえだ!こんなヤツに俺がてこずると思ったか!」
「うん」
「それはちょっと酷くないか?」
「まあ一件落着で、改造魂魄の方は?」
「お、忘れてた」
「でも抜いたあとどうすんの?」
買ったんだったらやっぱりそのまま使うんだよね
「破棄するんスよ」
「え?」
後ろにさっきの浦原さんが立っていた
しかも改造魂魄の魂を抜いてしまった
「お前!どうするんだよそれ!?」
「どうするってさっきも言ったでしょう?破棄するんスよ」
「お前・・・俺が見えてるのか?何者だ一体」
「はて?何者と聞かれましても「強欲職人だ」
そういうとルキアが義魂丸を浦原さんから取った
「だめっスよ朽木さんそれ取っちゃ」
「なにいうかな浦原さん、あんたの店は売った物のお金返さないで品物とるの?」
「・・・しょうがないっすね、では品物の方のお金を」
「こちらはこの商品で満足しているそれに霊法の外で動いているお前らだわざわざ回収する義理はないだろう」
「・・・知りませんよ?騒ぎになったらあたしら姿をくらませますからね?」
ちょっと話が難しい(何が悪くて姿がどうで・・・ああもう!!)
「・・・ありがとな・・・こいつ捨てないでくれて」
「・・・礼ならもう言われた」
「いつ?」
「そのうち分かる」
そういうとルキアは先に歩き出した(浦原商店御一行様はもういない・・・はやっ)
『今日午後一時頃よく飛び跳ねる高校生とそれをものすごいスピードで追いかける性別不明の青年が目撃されました、この青年の方は人ごみの中にもかかわらず陸上のトップ選手に並ぶほどのスピードで・・・』
「一護!うちが映ってる!!」
「・・・俺も映ってんだよな・・・どうするよこれ?」
『体格から高校生とみられますがどこの高校なのかはまだわかっていません』
「分かってないって」
「制服だから時間の問題だろ・・・」
「いいじゃん!有名人有名人〜♪」
あとがき
有名人になっちゃったけど大丈夫かな・・・?
浦原さん初登場だけどこの先何が起こるのか書いてる本人にも分かりません
まあいろいろ一護みたいに関わっていく事は・・・確かなんですがね
ってなわけでここまで読んでくださってありがとうございました!
2005.11.21 煉城瞳
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