〜BLEACH!!〜
第四話

「ホントにこっちであってるわけ!?さっきっからぜんぜん見当たらないよ!」
「うっせえ!!こっちって感じがするだけなんだよ!」
「お前らもう少し静かにできないのか・・・どこに虚がいるかもわからないのだぞ!!」
チャド追跡中のうちら3人は只今街中を一護の勘というやつで走りまくっている
かれこれ20分は経ってる気がするんだけどな・・・

「いた!チャドだ!!」
「うおーいチャドー!!止れええ!!」
だけどチャドは止る気配なしそれどころか人を避けるかのように逃げていった
「あっ!!バカ!何で逃げるんだよ!!」
「そうだよ!!一人でいると危ないんだからとまれっつってんだろ!!!」

追いかけなきゃそう思ったその時
「・・・一兄・・・!」
後ろから夏梨の声がした
「夏梨・・・!!ど・・・どうしたんだよお前!?フラフラじゃねぇか・・・」
「・・・熱があるじゃねえかよ!はやく家に連れてかないと・・・」
「一護!!貴様はそいつをいったん家へ送れ!やつは私とで尾けておく!」
「な・・・何言ってんだ・・・そんなわけに・・・・・・」
「・・・早く夏梨を連れて行ったほうがいい・・・それに夏梨もつれてくと逆に危険になる」
の言うとおりだそれにたとえここに置いていったとしても戦いが上の空ではこちらが困るのだ!!」
「近くに虚がいるかもしれないから・・・早く連れて行け」

「2人とも・・・あんまり・・・ムチャすんなよ・・・!」
やっと納得したのか一護が夏梨を抱える
「分かってるよ・・・あいにくお前に心配されるほどバカじゃないんでね」
「ああ・・・じゃあな!!」
そういって一護は背を向けると走り去っていった

「でもルキア・・・力の方は?」
「まだ戻ってはいない・・・だが今は我々がやるしかないからな」
「そっか・・・そうだよね・・・」
「しかしあやつに追いつけんとは・・・くそっ!!義骸でなければこんなスピードなど苦ではないと言うのに」
義骸ってこんなに遅いんだねえ実際はもっと速いのかな?
「じゃあルキアうちの背中のんなよ、人一人乗ってももうちょいあげられるから」
「そうか・・・」
そう言うとルキアはうちの背中に飛び乗ろうとした

でもその瞬間
「いい匂いがするなァ・・・!」
後ろにいたのは・・・虚
こんなに近かったのにいる事すらわかんなかった・・・
「あんたら・・・2人ともスゲーうまそうな匂いだ・・・喰わせてくれよ・・・・・・その魂!」
そういうと虚はまずルキアに襲い掛かった

ドゴ

鈍い音がしてルキアが吹っ飛ぶ
「へえ一発じゃ死なねえか・・・中々やるじゃねえの・・・」
「ルキア!!」
「大丈夫だ・・・チャドとインコを追え!こいつが行く前にだ!!」
「え・・・でもルキアはまだ・・・」
「私なら心配入らないとさっきも言ったはずだ・・・早く行け、こいつは私が引き受けた」
「ルキア・・・死んじゃダメだよ」
「ああ分かっている」

ってかチャドどこに行ったんだよ!
いっくらチャドを守りに行くって言ったって場所がわかんないんじゃあしょうがない
あっちから走ってきてくんないかな?
「・・・ム・・・転校生?」
前方から走ってくる大きい人影・・・チャドだ(ホントに来ちゃったよ・・・)
「チャド!!どこ行ってんだよ!早くこっちに来い、逃げるぞ」
「・・・いや・・・助けに行く」
「助けに行くってお前はあれが見えないんだろ!?」
「・・・・・・俺は・・・助けに行く・・・」

こりゃあいっくらいっても納得しないな
「しゃあねえな・・・ついてこいチャドルキアを助けに行くぞ」
「・・・最初から・・・そのつもりだ」
「そのかわり・・・あんまムチャしないでくれ・・・一護が心配するから」
「・・・・・・ム・・・行くぞ・・・転校生」
さっきっから走ってばっかなきがする・・・また来た道戻んなきゃならないなんて・・・


鬼道は使えてもまだ虚は倒せぬか・・・
しかもこの状況・・・マズイな・・・
「・・・あんたホント弱いな・・・本当に死神かぁ?その人間のから脱いだらどうdグハア!!」
急に虚が力をゆるめる
・・・何が起こったのだ・・・?一護が来たにしては早すぎる・・・ということは・・・

「たっく!せつめーが長げえんだよ!クソ虚が!!」
到ちゃ〜く!
!それにチャドまで・・・逃げろといったはずだぞ!!」
「いやねこいつが助けに行く助けに行くうるさくってさ」
当の本人は虚がいないところをぶんぶん殴りまわってる
「何だよびびらせやがって・・・まぐれ当たりか・・・」

「うちはまぐれじゃないとしたら?バリバリ見えるぜ」
「あんたも見えるのか・・・今日はとことんついてる日だなあ!!」
「その言葉も利けなくしてあげるよ今すぐにね」
「俺もなめられたもんだなあ・・・俺を倒すだと!?たかが人間のガキが!!」
「あいにくそこんじょそこらの不良より強い人が一緒にいるんでね」
そういい終わると今度はチャドが虚の顔面を殴った
「よし、当たった」
当たったじゃないよ当たったじゃ

チャドばっかりには任せられない
「行くよ!チャド!!」
そういって木刀に手をかけ、虚に切りかかるだけでいいはずだった
そして気がついた
今日は木刀を持ってないってことに

回想してみる・・・

「チャドが狙われてるんだったら木刀持ってった方がいいかな?」
「お前剣道部じゃねえだろうが」
「でも一応誘いはかかってるわけだし・・・」
「目付けられるぞ、それに銃刀法違反だ」
「・・・・・・じゃあ置いてくか!まだ捕まりたくはないもんね」
「目付けられる方の心配はしねえのかよ!」
「目ェつけられたって怖くないもんね!」

・・・回想終了

「てやあああ!!家直伝跳び膝回し蹴り!!」
やけになって虚にうちが蹴りかかる
空中を裂いて虚の顔面に蹴りがにヒット!!
だけど虚は舞い上がってしまった
やっぱりあれがないと無理か・・・この世に銃刀法なんかあるからいけないんだ!!(オイ)

「ヒャハハハハハハハ!!これなら手も出せないだろう!!」
耳にさわるいやな声・・・こいつ絶対うちが倒す!!(ただ単にムカツクだけ)
「なーにほざいてんだクソ虚が!逃げただけじゃねえかよ!!」
「・・・転校生・・・見えるのかあれが」
「ああ・・・見えるからうちは帰ってきたんだよ?」
「・・・なら・・・話が早い」
そう言うとチャドが電柱をかかえた・・・まさか!?
「うおおおおおお!!!!」
そういうとチャドは電信柱を折った
・・・こいつも人間だよね?うちもできるけど普通は電柱折れないよ(ヒミツだよ?)

「・・・どっちだ?」
「へ?」
「どこにあいつはいるんだ?」
「そのまままっすぐだよ、やるんだったら思いっきりいっちゃってね!!」
「なっ・・・ほぶ!!」
ルキア呆然、うち爆笑
「さぁ観念しろじき貴様をかたずける奴がここへ来るそれまで大人しくしているんだな」
やっと正気に戻ったのかルキアが言う

まて・・・こんな人間に負けるほど弱いのにどうして死神を二人も喰えた・・・?
死神がみんな弱かったから・・・?違う・・・何か別の理由が・・・
「ヘヘヘ・・・どうして俺が今まで死神を喰えたか考えなかったのかまったく・・・そんなことだから
アンタら死神は・・・どいつもこいつも俺達にやられちまうんだぜェ!?」
ヤバイ!理屈でそう感じたんじゃない、本能で感じたんだ
「二人とも!!こいつから離れろ!!」
そう言ったとたんへんな生き物が飛び掛ってきた

「く・・・なんだよこれ・・・」
ヘンな生き物がうちらにまとわり付く
まとわり付かれるのは嫌いなんだけどな・・・まあ好き嫌いは言ってらんないか
「退け邪魔だ」
思いっきり邪眼に近い目付きでにらんでみる
「ギ・・・ッ!?」
かなりビビったらしい
一匹残らずしっぽをまいてデカイやつの方へ逃げていった
「なんだおまえら!にらまれたぐらいで帰ってくるんじゃねえ!!」
!私とチャドの上のヤツも蹴ってくれ!」

言われたとおりにルキアの上のヤツを蹴る
次はチャド・・・ってもう抜け出してるし
「クソ・・・」
そういうとまた虚は空に舞い上がってしまった
「ルキア・・・どうする?あそこまではうちとどかないよ」
「私に考えがある」

「・・・転入生・・・」
「ルキア・・・」
「「ホントにこれで行くのか?」」
「無論だ!何だそんなに意外な作戦か?」
「以外も何も頭の悪い作戦にしか見えない」
「・・・同じだ・・・」
「貴様らに言われる筋合いはない!!」

もっとましな作戦はないのかな?
作戦内容を説明すると
チャドがルキアと飛ばして虚を倒すだけ・・・のただの頭の悪い作戦
「行くぞ!寅の方角!」
「トラってどっちだ?」
「ええい!!こっちだ!そのまま仰角40度!」
花火ですか?ってつっこみたくなるぐらいチャドが上に向ける
「たっ高すぎだバカモノ!!・・・よしそこだ!止れ」

「行くぞ・・・発射!!」
チャドに投げられてルキアが虚の高さまで行く
「ええええええ!!」
虚もこれには驚いている(うちはあほな作戦でここまでいった事に驚いている)
何かやり取りしているようだがここからは聞こえない虚が観念している様子だけが伺えた
でも・・・ルキアは落ちてきたしかも体にはヒルが付いている
「ルキア!大丈夫!?」
「なんとかな・・・何だこれは?ヒルか・・・?」
「確かにそれはヒルだ・・・だがなそれと同時に俺のターゲットでもあるんだぜぃ?」
そう言うと虚は先が2つに割れた舌を出してきた
そのとたんルキアに付いていたヒルが爆発した

「誰が俺の能力は飛べるだけですって言ったよ?」
つくづく汚いヤツだ
「それと・・・そっちの二人には・・・こいつでどうだ?」
出てきたのはシバタの鳥かご
「シバタの鳥かごが・・・どうしてここに・・・」
さらに汚いヤツだ

「二人は学習したようだな・・・そっちの死神は逃げ回れ!できるだけ俺が楽しく狩れるようにな!!」
「・・・ルキア」
「心配は不要だ・・・へまはせぬと・・・約束しただろう?」
「したけど・・・俺も行く、ルキアだけじゃダメだからね」
「早くしねえとこのインコごと爆発させるぜ?」
少しは待てよクソ虚 「・・・行くぞ
とにかくこの場は逃げなきゃだめだ
いくらうちは大丈夫でもルキアとチャドが危ない

行ける限り逃げる逃げる、そしてヒルに当たらないように
いくら逃げても虚に攻撃をやめる様子はない
「ほらほらほらぁ!!どこまで逃げる気だぁ?逃げてばっかりじゃなくて反撃してもいいんだぜ?」
そこまで言うんだったらやってやらあ!!

「ルキア、下がってて」
指示どおりルキアが下がる
それを確認して手を前に出す
「君臨者よ!血肉の仮面!万象・羽ばたき・人の名を冠す者よ!」

!?」
見様見真似だからできるかは知らない・・・でもやってみる
「真理と節制・罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ!破道の三十三!蒼火墜!!」

突然の出来事だった・・・手から炎が出た
そして虚に見事直撃した
「なっ・・・てめえも死神か・・・!」
「馬鹿な・・・人間が鬼道を撃てるはずがない・・・!」

みんな驚いている
「・・・よしっ!!これで怖いもんなしだ!かかってこいよ、今までのお返しだ!!」
また手を前に出す
「・・・これで・・・終わりだ!」

そう思ったけど攻撃をやめた
だって・・・一護が来たんだから
そのまま虚を踏んずけて俺らの前に姿をあらわした

「おせえぞ一護!!何分待たせる気だ!?」
「逃げ回った奴が言うことじゃねえだろうが!!」
「ほっとけ!」

「まあいいか・・・そっちの虚は死神と追いかけっこしたいんだったら相手が違うんじゃねえのか?」
「てめえ!!」
「一護!!」
そう叫ぶとルキアは一護の魂を抜いた

「あのちっちゃい奴がヒルをはくんだけど・・・あれバクダンだから」
「そうか・・・まったくクソやろーだなてめえは」
「だがこれからてめえはそのクソやろうに喰われるんだぜ!?」
うちも黙っちゃあいられない
今うちが分かってること全部言ってやる!!
「あんたに一つ聞いていい?」
「ああ?」
「シバタのお母さん殺したの・・・あんただよね?」

「そうだよ・・・あのガキの母親は俺が殺したのさ」
やっぱりそうか
あの時屋上で見たのはシバタの記憶しかもお母さんが殺された時の
「俺がまだ生きてた頃の話さ、俺は連続殺人犯でなああのガキの母親は最後の一人よ!」
「てめえ!!」
「そしてシバタの母親を生き返らせてやるといってシバタを利用していろんな人を殺した」
「生き返らせる!?そんなことが・・・」
「できるわけねえだろ!!実際効果は抜群だったけどなあ」

某然とする一護とうち
ウソをついてまで人殺しをしたい神経がうちにはわからない
「ほらほらどうした!二人ともスキだらけだぜえ!?」
うちらめがけてがヒルが飛んでくる
「おらあ!喰らったな!今度こそおしまいだ!!」
おしまいになるほど一護は甘くないよ
いちごが虚の口に拳をたたきつけた
「ほら返すぜ爆弾、どうしたその舌で爆発させるんだろ?鳴らさねえのか・・・それならこの舌俺が貰うぜ!」
そのまま一護の虚の舌を抜いた

「でめええ!よくも俺の舌を!!」
うちも鉄骨で足に切りかかる(落ちてたラッキ〜♪)
妙なくらい切れ味がいい
「どう?少しは味わえた?殺される側の気分」
「ヒ・・・イ・・・ッ」
空に舞い上がった虚を一護がおっかけて行く
「そうだろ・・・怖いだろ?忘れんなよその恐怖を!頭の心まで叩き込んだまま・・・消えろ!!」
虚の頭が割れ消滅しかかった時・・・大きな門が現れた

「何だ一体!?」
「・・・地獄だ・・・虚になる前に罪を犯したものは地獄へ引き渡す契約になっているのだ」
「ってことはつまりソウルソサエティじゃなくて地獄に行くんだ」
「そういうことになるな・・・それ地獄の門が開くぞ」

門が開き大きな剣が出てくる
そのまま虚は地獄へ引きずりこまれた
「・・・終わり?」
「・・・いや魂葬が残っているな」
「ああそうだったそうだった」
また出番ないじゃんうち
心配そうなシバタを説得するルキア
なごりおしそうなチャド(状況がわかるって事がすごい)
キンという音が響きシバタの霊はソウルソサエティの導かれていった
――――――――――――――――――――――――――――――――
おまけ
「あ!!!」
「どうした?」
「学校終わってる!!」
「別にそんな事問題になんねえだろ」
「ああもう!一護が学校でてっちゃうから!!」
「俺のせいかよ!ってどこにそんな大事な用があったんだよ」
「昼ごはん食べそこねちゃったじゃんかあああ!!」
「オイ!」


あとがき
ヒロインは活躍させなきゃと思ったけど・・・鉄骨なんて落ちてませんよねふつう
イメージとしては人間離れした身体能力を持ったヒロイン・・・のはずがバカ力なヒロインぽくなって来ました
まあ織姫に似て昼飯命の男子っぽい異常な女子高生で覚えてくれたら幸いです(どこがだろうか・・・?)
お付き合いいただきありがとうございました
2005.11.17 煉城瞳
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