〜BLEACH!!〜
第二話



快晴
雲のほとんどない、青空が広がっていた



季節は初夏。
人々の服装も、徐々に薄着となってくる時期だった





「ルキア!いつになったら俺の番になるんだよ!!」



立ち上がりながらつい怒鳴ってしまい、更に結構響いたので通行人が振り向く
俺は、慌ててベンチに座りなおした





「まあ待て。貴様はある程度の戦術が備わっているが、あいつは全く経験がないのだからな」





俺を納得させるために理由を言う
まあ、そんなのとは裏腹に、ルキアは読書に勤しんでいるのだが










俺たちが今いるのは、とある公園

舗装された歩道があるためか、俺の声に反応するぐらいの通行人はちらほらいる




さて、遊具はないが人目はある公園で、高校生(一人除く)三人組が何をしているのか




「・・・わかっているのよお姉様・・・全てはそのはこにかくされているのでしょう?」




ルキアの朗読が聞こえてくるが、読書会ではない





「お母様に託されたその翡翠のこばこに・・・そのはこをわたして!マリアンヌお姉様!さあ!!」



俺から冷たい視線を浴びつつも、朗読はやめない つーか、気付いてねーよこれ




「だめよ!そのはこをあけてはだめ!フランソワ!!ああっ・・・!!」




なんと、二役目も登場

止めても無駄だと思い、ただ成り行きを見守ることにした



そんなルキアの後ろに、ある人物が立つ
ルキアが朗読しているマリアンヌお姉様が、ちょうど叫び声を上げたときだった





「コラァ!何してんだてめえは!!」


「きゃあっ!!」




バットを肩に担いだ一護が、ルキアに向かって怒鳴った


もちろん、野球の練習でもありません




「たたたたたわけ!脅かすな!!げ・・・現代語の勉強中だぞ!!」



必死に訴えるルキアの目は、少し涙ぐんでいた

そんなに驚いたか・・・・・・





「何が現代語の勉強だ。人に特訓とかさせといて、自分はのほほんと恐怖マンガ音読しやがって」



これでわかってもらえただろうか




ルキアがなぜ読書をしていたかではなく、俺たちがなぜここにいるのかを






「どっから拾ってきたんだ」



「これか?ゴミ捨て場にあったのでな、拝借させてもらった」

「「んなもん拾ってくんな!!」」




ルキアの予想外の回答に、俺と一護は声を張り上げた






「何を言うか!それでは、私はいつ現代語を勉強すればよいのだ!!」



だからって、落ちてるもの拾うなっての




「このままの言葉遣いでは、クラスで一人浮いてしまうではないか!!」



それとここれとは話が違う








「ぬぅ・・・・・・。そういえば、お前の家はどこにあるのだ?」




俺の懸命なツッコミで、取り敢えずこの話は終わった
代わりに、別の質問を受けたが




「なんで俺んち?」



「虚が出たとき呼びに行けんのだが・・・」
「場所は病院のとな・・・ってもう6時じゃん!帰んなきゃ!!」
「6時で帰る高校生がどこにいる!!俺だって7時だぞ!」
「健全な高校生は6時に家に帰んなきゃならんのだとじゃあねえ〜!」
「オイ!特訓はどうするのだ!?」
「家でやっとくよお!!やること分かってるし〜」

やばっ!あと5分しかない!!
「あ!さんだぁ!!やっほ〜!!」
せっかく駆け出そうとしたところで・・・クラスの井上に止められた

「え?ああ井上か、買い物?」
こんな時にぃ〜なんでクラスのやつと会うのかなあ・・・
「えへへ晩ご飯の買い物でネギとバターとバナナとようかん買ったんだ!」
何作る気だ井上
さんは?散歩?」
「え?ああちょっと遊びにね、今帰るところだったんだ」
「へえ!引っ越してきたばっかりなのにもう道わかるんだ!あたしなんかいっつも帰るのに2時間かかっちゃうのに」
お前はここに何年間住んでいるんだああ!!
「ん?どうしたの?その腕と・・・足のあざ・・・」
「ああこれ?車にはねられちゃったんだ、いっつも怪我するんだよね」

ぬけてるんだ井上は、でも足のあざは・・・普通の人なら霊圧のこもったあざはできないよね
「・・・気をつけたほうがいいよ、今度は死ぬかもしれない」
「だよね〜今度ははねられないようにするぞー!!じゃあね〜」
あのそういう意味じゃないんですけど・・・

☆一方一護たちは☆

「・・・ルキアお前ってどこに帰ってんだ?こっちには住む家ないだろ」
「何だ?わたしの私生活が気になるか?」
「べっべつに気にならねえよ!!」
「なら訊くな先行くぞー」
ち・・・ちくしょおお!!って6:48分か俺もかえんねえとまずいな
「俺も帰るか」


「ただいま〜遊子晩飯まだか?」
「お兄ちゃんやっと帰ってきた!早くしないと晩御飯抜きだよー!!」
「あっお前らの兄貴帰ってきたの?ちょっと見に行くか」
「ああやめときな一兄7時に帰んなきゃいけないからこの時間帯は不機嫌だから」

「へえ〜夏梨も早く帰んなきゃダメなの?」
「あたしは6時までだよ」
「じゃあうちと一緒だねえ」
「高校生なのに!?」
「うん健全な高校生は6時に帰んなきゃダメなんだって〜」

なんか聞いたことあるセリフだな
何でもいいけど誰が俺んちにいるんだ・・・?


こいつらの兄貴ってうちと同い年なんだよね
ってことはうちの高校の人かなあ?だったら一発でわかるんだけどな

ガチャ

お!入ってきた、どんな奴かな?って一護だあああ!!
「一護じゃん!何でここにいるの!?」
「ここはおれんちだっ!!!!」
「あれ?一兄と知り合いなの?もしかして彼女?」
「夏梨!!あんた何言っちゃってるかな!!」
「こいつは俺のクラスの奴だよ!!お前が何でここにいるんだ!」

ちゃんのお母さんは俺の幼なじみでなあよく遊びに来てたんだぞ覚えとらんのか一護」
「覚えてるわけねえだろ!!俺はそういうこと聞いてるんじゃなくてなんでこいつが俺んちにいるか聞いてるんだ!」
「うちの親が海外出張で2人とも3年ぐらい帰って来れなくなったから。まったく、古本屋のくせに何だよ海外出張って」

家に帰ってみると玄関に
「悪い!海外出張だ!!お隣さんに預かってもらうからよろしく」
こんな無責任な張り紙
あとの成り行きは黒崎家へ帰宅、一護に会う、びっくり・・・以上

「部屋もお前の部屋だからな一護、仲良くやるんだぞ〜」
「何で俺の部屋が男女兼用の部屋になってるんだよ!!夏梨と遊子の部屋にしろよ」
「ベットが3つも入ると2人が遊べなくなっちゃうでしょ?うちでかい方だからベットもでかいんだよね」(←※173p)
「だからって何で俺の部屋じゃないとい「いいよね〜一護?」
「たっく一護は女の子と同じ部屋で憎いね!この野郎!!」

「女子と同室で誰が喜ぶかこのクソ親父!!」
「お兄ちゃんたちご飯冷めちゃうよ〜」
「ほっとけってあたしの取り分なくなっちゃうし、おかわり」
「あっ遊子うちも!一護の分減らしていいから」
「って!!勝手に俺の分減らすんじゃねえ!!」

「あたしも一兄から取って入れちゃって」
「夏梨!!お前も人の飯取るんじゃねえ!!」

「じゃあ一心さんうちこいつの部屋行くんで」
「ああ好きなようにやっちゃっていいからなちゃん」
「勝手にほざくなこのクソひげがああ!!」
後ろで大乱闘が行われてるけど気にしないでおこう(止めろよ)


「おにーちゃーん!あたしのワンピースしらない?」
うちが部屋に入って窓に座って本を読んでると外で遊子の声がした
「コラァ!ノックもせずに開けんなよ!」
「あれ?下にいたの、あーー!お風呂!あたしも入るんだったのにぃ」
「アホか小5にもなって一人でも入れんのか」

「お兄ちゃん高校生になって冷たくなったね!」
「なってない!ワンピースも知らん!他に何かなくなってても知らんぞ!」
「えー!パジャマも一つないんだよ!!」
「だからしらねえっつーの!何でもかんでも俺に聞くな!」

「おう一護!やっと帰ってきたか!!」
「お前なあ・・・ひとんちだってわかってるか?」
「もちろん!!でもお前の妹ってかわいいな面白くって一心さんも」
「毎日一緒にいるといやになるぐらいだぞ特にクソ親父は」

ピピピピピピ・・・
「何この音」
「どうせ遊子か夏梨がゲームやってんだろ」

ピッ

「おっ止った」
なーんかきいたことがあるんだよねえこの音
しかも近くにちっちゃいけど霊圧があるっぽいんだけど
えっと確かこの霊圧は・・・

「一護っ!!」
「うおわぁ!!」
「やっぱりルキアだ〜」
「阿修羅も一緒か!丁度いい2人とも指令だ!!」
うちがいることに関してはつっこまないんかい!
「虚が出る場所は!?」
「時間も場所も・・・今・・・ここだ!!」

ルキアが一護の魂を抜いたのと同時に壁がわれ虚が現れた

「頭を狙え!!」
「わかってるよ!」
斬魄刀を抜き一護が切りかかる

「浅い!!」
もっと深くやらなきゃ虚は死なない
叫び声を上げた虚は穴へと逃げ帰っていった
「・・・逃がしたか・・・追うぞ!!」
駆け出そうとするうちとルキア
「まてよ!!」
「どうした一護!早くしないと誰かが虚に食われちゃうよ!」
「どうしたもこうしたもねえ!今のは・・・井上の兄貴だった」

「・・・前に言ったな、ホロウは背後から一撃で頭を割るのがセオリーだと、ダメージを減らすことともう一つ理由がある
虚の正体を決して見ぬようにするためだ!虚と言うのは全て元は普通の人間の魂だった物だからだ!!」
「聞いてねえぞそんな事あいつらバケモンだろ倒さなきゃいけねーもんなんだろ!?」
「そうだ!今はもうばけものだだから倒さなければならない」
「じゃあうちがこの前斬った虚も人間の「今は口論している暇はない!」
「・・・あの女が死ぬぞ」

「しっかしお前いろんな事できるんだな」
今うちらは井上んちに向かって走っている(家の上を)
「こんなの日常茶飯事だよ」
「いやこういうのは普通の人間にはできないぞ」
確かに死神みたいにピョ―ンピョ―ンって飛べないよね普通
「まあ気にしないでよ、一護これ以上荷物増やしたくないでしょ?」
「そんときゃ二人とも落としていってやる」
この野郎!!

「急げ一護間に合わなくなるぞ」
「わかってるけどこれ以上はスピードがでねえ!!」
しょうがないなあ一護ルキアもこんなんじゃうちに追いつけないよ
「じゃあうち先に行って虚をひきつけておくから・・・早く来てね」
「ってお前俺より早いわけが・・・ってはや!!」
「言っとくけどうち陸上部だからね!そこらの男子より数倍速いわ!!」

2人と分かれてから6秒ぐらい経つと一護とルキアはもう見えなくなった
「もう少しかな?」
でも・・・井上ってどこ住んでるんだっけ?住所聞かないできちゃった!!(アホ)

ドス

あれ?なんか後ろの方から聞こえたよ今
ちょっと戻ってみると案の定そこが井上んちだった
「玄関は・・・しまってる横からの侵入は無理しょうがない飛ぶかせぇ〜の!」
2階まではやく10メートルぐらい人間ならまず届かない
窓に着地しちゃったけどうちって人間だよね?

「井上!!大丈夫か!!ってあれ?」
なんだよ!まだ何にも起きてないじゃんか!!
「どっどうしたのさん!?窓からピョーンて来たりして」
「いやあ・・・はやとちりってやつ?」
「なーんだ!さんが空飛んできて怪獣やっつけるのかと思ったよ」
何想像してんだお前は!!うちはウル○ラマンか!
「で、何してんだ井上と有沢」
「エンラクがおっこっちゃったの布も裂けちゃったし」
ってうちが窓から入ってきたことに関して不思議におもわないんかい!
「だから〜布が寿命だったんでしょ?」
おまえも話を進めるな!!
「え〜そんなあ・・・あれ?なんだろこの血みたいの」
「へ?血?ホントだ赤くなってる」

ぬいぐるみから血が出るはずない!しかもこの霊圧!
「井上!そのぬいぐるみを離すんだ!!はやく!」
「え?」

ドス!!

ぬいぐるみから伸びた虚のうでが井上を貫いた
「間に合わなかった!」
「ちょ・・・織姫!!どうしたの!!!!」
「オイ!井上!大丈夫か!!」
「なっなにこれ・・・なんで血が出てんの!」
「有沢!!はやくにげろ!死にてえのか」
だけど遅かった。有沢も虚にやられていた

「オイ!あんた井上の兄貴だろ!?何でこんなことするんだ!!有沢を放せ!」
「お前には俺が見えているのか?」
「そういう体質なんでね、そこで倒れてる井上のも見えるよ」
「ほう・・・」

「たつきちゃん!はやくにげて!!たつきちゃん!!」
後ろでは井上が有沢に必死に呼びかけている
「無駄だよ織姫お前と俺はそいつには見えない」
「うちにはバリバリ見えてるけどねさて・・・覚悟しなクソ虚め!」
そういってうちは井上の兄貴に飛び掛った
「でやああああ!!」
でも刃先が頭に届く前に何かにぶたれて窓の外に放り出された
そしてそのまま空中で意識が途絶えてしまった・・・

!大丈夫か貴様!!!」
気がつくとうちは道路で寝ていた
「・・・ルキア?何でこんなとこに?って何でうち道路で寝てんの!?」
「私と一護がきたときにはもうお前はここで倒れていたぞ」
「え・・・ってことは井上は!!あいつの兄貴は!?」
「今・・・一護が戦ってる最中だ」
「で、何でルキアはここにいるの?」
「一護のたわけめが!玄関の鍵をあけもせず中に行ってしまったのだ!」
「・・・要するに入れないわけね」
「そういうことになるな・・・」

「しょうがない。つかまってルキア、上まで送るから」
「ああわかった、しかし貴様あそこまで届くのか?」
「さっきあそこから入った」
「・・・頼むぞ

窓に降り立ってみるとそこには血まみれの井上が倒れていた
「井上!!」
「うろたえるな!そいつはまだ助かる!!」
「ルキア・・・」
「胸の因果の鎖がまだ切れていないうちは魂魄自体が死ぬことはない!私の鬼道で助けられる!」

もううちの出番はなさそうだ大体の治療も終わったあとは魂葬するだけ
まあうちにはできないから見てるだけなんだけどね

!本読んでないで井上たちが起きる前に帰るぞ」
「あれ?もう終わったの」
「記憶置換もすんだ帰るぞ」
「あれやりたかったのにな〜ボンって」
「そのうちやらせてやる」
「マジ?!やったああ!!」

そんなこんなでみんなで家まで帰ったんだけど

次の日

「本当だってば!!ほんとに部屋に横綱が来て鉄砲で壁に穴あけたの!!」
「まーたあんたはそういうことを・・・」
「おりひめぇ・・・」
「いや・・・まああたしはヒメのそういうやんちゃな脳みそも好きだけどさ・・・」
「ホントだって!ね!たつきちゃん!」
「あ・・・う・・・うん」
「たつきまでそんな事言うのォー!!」

「なるほどこういうことか」
「うむ!」
「うちやっぱやめとこっかな・・・」
「やめといた方がいいぞ絶対・・・これうちの連中にも使っただろ?」
「ああ使った使った」
「これまたよく効いてるねえ」

あとがき
ヒロインが活躍全然してない・・・!!Σ(゜д゜)!
こんなんでいいんでしょうか・・・
2005.11.9 煉城瞳
/〜BLEACH!!〜/