魔法界とかマグル界とか、正直どうでもいい。
そもそも閉ざされたこの空間でそのようなことを考えてもまったくの無駄なのだ。
長い鎖に手足をベッドにつながれているこの状態。
食事も、洗面所に行けるのも決まった時間。
(ああ、なんて無樣なのだろう)
一人で渇いた笑いをもらす。全身につけられた傷が痛んだ。
「」
「!」
男の声が、今までただ息を繰り返していただけのに変化を催した。
「あ・・・、帝王、様」
「名前で呼べと、言っただろう?」
黒いローブに全身を包んだ男の腕がゆっくりとの頬に触れると、彼女が体がぴくりと動き、「ヴォルデモート様、」と彼の名を口にした。
その様子に満足そうに目を細めると、ヴォルデモートはベッド脇に無造作に置かれた皿に目を向ける。
「また何も食べなかったのか。・・・死んでもらっては困るというのに・・・。
・・・悪い子だ」
が顔をあげる。そして彼の手に握られた杖を認めるや瞳を恐怖の色に染めていった。
「や、め・・・」
「クルーシオ」
「っ、あ、ぁああ゛あぁああ゛ぁっっ!!!」
彼によって既にぼろぼろにされた身体に更に追い討ちをかけるように焼け付くような痛みが全身に走った。
同時に、彼に痛め付けられているという事実が快感をも走らせる。
「っあ、ぁ、ヴォルデモート、さま・・・っ!ヴォル・・・デモ、ト様・・・、愛し、て、」
その言葉をきき、今まで楽しそうに様子を見ていたヴォルデモートが杖をふった。
もうだめだと思った刹那、身体がふっと軽くなる。
「っはぁ、はあ、は・・・ぁ、」
「どうだ、気分は?」
「ぅ、あ…っ、気持ち、ぃ…」
「ん?」
「気持ち良かった、です、」
荒い息を繰り返しながらそう呟くを見て、ヴォルデモートは口端を妖しげに上げる。
手で強く彼女の髪をつかみ、自分の方に引き寄せると、
「このマゾヒストが」
そう言って唇を重ねた。
Crazy Crazy
(壊されたい)
(壊したい)
((それも確かに、愛の形))
あとがき
なんか狂愛がかきたかった。
本当はもっと生々しくしたかったのですが。←
帝王様はドSですよ。うん。信じてる。(何)
というか、
ぶっちゃけ「このマゾヒストが」って言わせたかっt(ry
2008.11.28 晴天マユミ