シャボン玉飛んだ

リドルはの好きなものを山ほど買って家に戻った。
「お帰り、リドル」
優しげな微笑を浮かべて、妻であるが彼を迎えに出てきていた。
リドルはそっとを抱き寄せると優しく口付ける。
「ただいま、・・・」
「リドル・・・・・それは?」
はリドルの持つものに興味を惹かれたようだった。
リドルはフッと笑みを浮かべた。
「"シャボン玉"というものらしい。やってみるかい?」
「えぇ」
は嬉しそうに笑うとリドルと一緒に庭へ来た。
リドルはシャボン玉とかいうものをへ渡す。はしげしげとそれを見ていた。
「どうやってやるの?」
「その細長い管に液をつけて、そうそう・・・・・・細いほうを口に含んで息を吹き込むんだって。息を吹き込むときには強すぎないようにね」
はリドルの言葉に合わせてシャボン玉を噴こうと一生懸命だ。リドルはその姿が微笑ましくなってつい笑みを浮かべてしまった。
「わっ!」
は管の先から出てきた丸い玉に驚いたように管から口を離す。途端、玉はパチンッと割れてしまった。
は涙目でリドルを見る。
「そりゃ割れるよ。貸して、僕がやってみる」
「うん」
はリドルにシャボン玉を渡した。リドルが自分で言ったとおりにふいてみる。小さなシャボン玉が空を埋めつくほどでき、空に向かって飛び出していった。
「わぁ!」
はキラキラとした子供のような目で空に浮かび上がっていくシャボン玉を見ていた。
が、シャボン玉は生まれると同時に次々に割れていく。
「・・・・・・」
はキラキラ輝く眼から一点、残念そうな眼でリドルを見た。
「僕を見てもどうにもならないよ。あぁいうものなんだから」
「・・・・・・・」
リドルは正直言っての涙目が好きではない。軽くため息をつくと杖を取り出して、いまだ割れずに残っているシャボン玉にむけた。
小さく呪文を唱えるとシャボン玉が下がってきた。そしての周りでフワフワと踊るように回りだしたのだ。
「わぁ!!」
は感激したように声をあげた。
リドルはの様子を微笑ましげに見ている。
「リドル、いつか子供ができたら・・・・・・一緒にシャボン玉をやろうね」
「そうだね・・・・・」
リドルは庭にあるベンチに座り、を招きよせた。を自分の膝の上に横座りさせた。
「でもできればもうしばらくは君と二人だけの生活を楽しみたいな」
「うんそうね」
二人は深く口付けあった。
シャボン玉がフワフワと二人の周りを踊った。
「ん・・・・リドル・・・・・」
「愛してるよ、・・・・・」
「うん、私も」
リドルはシャボン玉を見た。
も同じようにシャボン玉を見る。
、シャボン玉を解放してあげてもいいかい?彼らもこの青空の中を飛びたいようだ」
「・・・・・・・うん」
は少し後ろ髪をひかれるようで、悩みながらもうなずいた。
リドルは小さく笑みをこぼした。
、シャボン玉より僕のことを見て欲しいな・・・・」
「見てるわ、いつも」
「ウン知ってる。だからこれからも・・・・・」
は小さく笑った。リドルの大好きな笑顔だった。
「もちろんあなたを一番に見るわ。リドル・・・私の愛しいあなた」
「嬉しいよ、・・・・・・・じゃぁ今夜は月明かりの中でシャボン玉を浮かべながら仲良く寝ようか」
「・・・・・・・えぇ、とても綺麗そうね」
は月明かりに照らされたシャボン玉を思い浮かべて言った。
たぶん今夜は寝れないんだろうな、と思いながら。

-----------------------------
というわけでまた夢幻の家からもらってきちゃいました!
リドルが・・・リドルが・・・っ!!!(バタン/呼吸困難
なんでこんなにかっこEのカ!!!
てか・・・夢幻の家からもらいすぎですね・・・私・・・
だって欲しいんだもん!!(ダマレ
このままが頂き物の常習犯になりs(殴
霞様、ありがとうございます!!!
霞様の新・素敵サイト、Phantom's Lightはこちらです。
2005.12.30
戻る