光の中の闇
「リドル」
優しげな声が彼トム・マールヴォロ・リドルの後ろからかかった
「・・・・・・か」
リドルは後ろを振り向いた
そこには本を両腕いっぱいに抱えたプラチナブロンドの少女が微笑んで立っていた
「えぇ。どこに行くの?」
「図書館さ。君は・・・・って見ればわかるね」
「えぇダンブルドア先生のところ。試験のことで聞きたいことが山ほどあって」
「そっか」
「リドル、一緒に試験勉強しない?リドルの説明わかりやすいんだもん」
「あぁ僕は別にかまわない」
「ありがとう」
少女・はリドルと仲が良かった
「もうちょっとで期末だね・・・・」
「は成績はいいじゃないか」
「でもリドルほどじゃないよ?」
「そうかな・・・」
二人は図書館へ向かいながら話した
「?」
リドルはの顔が曇っていることに気がついた
「試験が終わったら、帰らなくちゃいけないんだね・・・・」
「はまだいいほうさ。優しくしてくれるだろう?」
「全然・・・・」
リドルはプラチナブロンドの髪に手を振れ、一房とるとそっと口付けた
「リドル/////」
「あまり暗い顔をしないほうがいい。笑っている顔がには似合っている」
「リッ・・・恥ずかしいよ/////」
「僕が嫌いかい?そんなことを言うのは」
「まさか・・・・まさかそんなはず・・・あるわけないわ」
「そうだろう?」
リドルは少し悪戯っぽく笑って見せた
の頬がほんのりと赤く染まった
リドルはその顔を美しいと思った
「あっダンブルドア先生だ。、聞くことがあるんだろう?」
「あっえぇ・・・・ダンブルドア先生!」
「とリドルか。どうしたかの」
「試験に出る問題でいまいちよくわからないところがあって、聞こうと思っていたんです」
「ふむ・・・よかろう。どこじゃ?」
「ここなんですけど・・・・」
ダンブルドアに質問するをリドルは笑顔で見ていた
「ありがとうございます!」
「いいんじゃ。二人の成績を楽しみにしておる」
「はい!」
ダンブルドアは長いローブのすそを引きずって歩いて行った
「じゃぁリドル、図書館に行こうか」
「あぁ」
二人はしゃべりながら図書館へ向かった
「ねぇリドル・・・」
「うん?」
「なんか最近私に隠し事していない?」
「・・・・・・・ないよ」
「本当に?」
は心配そうな顔でリドルを見た
リドルの瞳は笑っていた
「本当に。僕がに隠し事をするわけないだろう?」
「しそうなんだもん。それに・・・・・・リドルがどっかに行っちゃいそうで・・・」
リドルはの後ろに回り、そっと抱きしめた
「どこにも行かない・・・・」
「本当?本当にどこにも行かない?」
「あぁ」
「じゃぁ約束して・・・・どこにも行かないって」
「約束する・・・・それじゃぁどこかに行きたいときにはがそばにいればいい」
「・・・・・・考えておくわ」
はやわらかい笑みでリドルを見た
「やれやれ・・・・」
「ふふっ・・・」
二人はクスクスと笑いあった
にはわかるはずがなかった
リドルが・・・・自分の愛している魔法使いが・・・・闇に落ちてしまうことを
「ねぇリドル」
「うん?」
「卒業したらどうしたい?」
「そうだなぁ・・・・・・世界中を旅したい。君と二人で」
「えっ////////」
「本気だよ。なら何があっても側にいるだろう?それに君の事は信用できる」
「そんなことないわ、リドル・・・・私は」
「信用できる」
は何かを考え込むように顔を曇らせた
「・・・・」
リドルはの顎を掴んで上を向かせた
「何も考えないほうがいい・・・・それが君にとってもいいことなのだから」
「リドル・・・・ん」
は一瞬だけ見えたリドルの裏の顔に恐怖を感じた
『リドル・・・・・・・』
「?どうした?」
「ううん・・・なんでもない」
「怖がっているように見えるんだけど?」
「気のせいよ、リドル・・・・・・」
は微笑んで見せた
「そうか、それならいいんだ」
は言い知れぬ不安を感じていた
そして二人はホグワーツを卒業した
は『闇祓い』に、リドルは世界をまわると言って消えてしまった
に天使のペンダントを残して・・・
「リドル・・・・・・」
「、あなたの友人みたいよ」
「あっ誰?」
「トム・リドル「リドル!?」
は借りている部屋から飛び出した
「やぁ、」
「リドル・・・?本物?」
「あぁ」
そこには昔とあまり変わらないリドルが立っていた
「あぁ!どうして何も連絡をくれなかったの!?心配だったんだから!!」
「悪い・・・どうしても連絡できない事情があってね」
「でも・・・でも無事でよかった」
「ありがとう」
「中に入ったら?」
「あぁ・・・いいよ。ちょっとすぐ終わる用事だから」
「?」
「アバダ・ケダブラ・・・」
リドルは静かにそう唱えた
「リド・・・」
の体が傾き、リドルに倒れこんだ
「離れないと約束しただろう?約束はちゃんと守らないと」
リドルはの体を抱き上げるとその場から掻き消えた
あとにはただ一つのペンダントが落ちていただけだった
その後トム・リドルと・の消息が絶たれた
それから何十年もあと・・・・ヴォルデモート卿が現れ、魔法界を恐怖のどん底に落とした
が・・・・たった一人の赤ん坊によってその力は砕かれた
その男の子の額には稲妻型のキズができ、『生き残った男の子』と呼ばれるようになった
が、これはまたいつか別のお話・・・・・
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というわけで夢幻の扉からもらってきちゃいました!
しかしながら・・・
リドルーーーッ!!!!!と叫んでしまいそうになりました。
リクしたらほっ、本当に甘々をかいてくださって・・・!!!
霞様、ありがとうございます!!!
霞様の新・素敵サイト、Phantom's Lightはこちらです。
2005.12.30
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